Tableau Server 使い方(1) 〜ubuntu18.04へのインストールと初期設定

Tableau Serverはダッシュボードやデータフローなどを大人数で共有するための基盤システムで、ユーザ自身で環境を用意して運用・管理を行います。

本ページではTableau ServerをLinux(ubuntu18)にインストールする方法を紹介します。

実際のインストールの様子は以下の動画でも公開しています。ぜひご覧ください。

設定環境と手順

今回インストールするマシンのスペックとTableau Serverのバージョンは以下になります。

  • スペック
    • CPU: Xeon 4Core
    • メモリ: 32G
    • HDD: 3T (RAID1)
    • OS: ubuntu 18.04
  • Tableau Server ver. 2020.4.1

また、管理者権限で作業をしますので、事前に準備しておくとスムーズに進みます。

以下の手順で設定します。

Tableau Serverのインストールと初期設定
  • 手順1
    ダウンロード
  • 手順2
    インストール
  • 手順3
    Tableau Services Managerの初期設定
  • 手順4
    ライセンス認証とユーザ登録
  • 手順5
    Tableau Serverの初期設定
  • 手順6
    PostgreSQLドライバーのインストール

早速手順通りに進めます。

手順1. ダウンロード
Tableau Serverのリリースノートにアクセスして、バージョン2020.4.1をダウンロードします。
最新版ではなく2020.4.1を選んだ理由は、利用しているTableau Desktopのバージョン2020.4.1に合わせたためです。

手順2. インストール

パッケージリストを更新、アップグレードします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

gdebi-coreをインストールします。

$ sudo apt-get -y install gdebi-core
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています                
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
gdebi-core
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
116 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 876 kB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu bionic/universe amd64 gdebi-core all 0.9.5.7+nmu2 [116 kB]
116 kB を 0秒 で取得しました (305 kB/s)
以前に未選択のパッケージ gdebi-core を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 167926 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../gdebi-core_0.9.5.7+nmu2_all.deb を展開する準備をしています ...
gdebi-core (0.9.5.7+nmu2) を展開しています...
gdebi-core (0.9.5.7+nmu2) を設定しています ...
man-db (2.8.3-2ubuntu0.1) のトリガを処理しています ...

ダウンロードしたファイルをインストールします。

$ sudo gdebi -n tableau-server-2020-4-1_amd64.deb
Reading package lists... Done
Building dependency tree        
Reading state information... Done
Reading state information... Done
... (中略)
to continue setting up Tableau Server. If this installation is part of a multi-node configuration,
see the online documentation for installing Tableau Server on additional nodes.

Tableau Serverはインストールされました。

手順3. Tableau Services Managerの初期設定

ここで、Tableau Services Manager(TSM)の初期化を行います。
TSMはTableau Serverを監視したり起動や停止などの操作を行う重要なツールです。
利用開始の前にまずは初期化します。

$ cd /opt/tableau/tableau_server/packages/scripts.20204.21.0114.0916
$ sudo ./initialize-tsm --accepteula
Creating 'tsmadmin' group for TSM admin authorization
Creating 'tableau' unprivileged user account
Creating environment file...
Creating directories and setting permissions...
Using '/var/opt/tableau/tableau_server' as the data directory.
Adding user 'xxxxxadmin' to group 'tableau'...
Adding user 'xxxxxadmin' to group 'tsmadmin'...
Added. Note: These group membership changes do not take effect in shells already open. For these to take effect, log out of the shell and log back in.
Starting TSM services...
Tableau Server コーディネーション サービスのリポジトリ バージョンを更新しています。
TSM services started successfully
Use the 'tsm' command to continue setting up Tableau Server.
>> Tableau binary directory will be added to PATH for new shells. To get the
>> updated path, either start a new session, or for bash users run:
>> source /etc/profile.d/tableau_server.sh
The TSM administrative web interface (and REST API) is now available at
https://xxxxx:8850
You can continue the configuration and initialization of Tableau server using either the TSM command line interface,
or the web interface.
You will be prompted to authenticate, or can log in using the username 'xxxxxadmin', with the same password you used to log into this session. You could also use any username, with its password, from the administrative group in the domain.
Done.

無事初期化できたようです。

手順4. ライセンス認証とユーザ登録

TSMにサインインします。
ブラウザで
https://[IPアドレス]:8850/
あるいは
https://[サーバ名]:8850/
にアクセスします。
マシンの管理者アカウントで入ります。警告が出ますがそのまま強行に閲覧します。

サインインするとプロダクトキーの入力を求められます。

プロダクトキーはカスタマー ポータルにログインして「Licenses」タブをクリックすると確認することができます。

プロダクトキーを入力して、「プロダクトキーのアクティブ化」をクリックします。

アクティブ化されたら「次へ」をクリックします。

ライセンス認証の際に「Tableau Server 試用版を起動」を選択すると、14日間無料でTableau Serverを利用することができます。購入する前にインストールできるかどうかだけでも試してみると良いかもしれません。

登録ページでユーザ情報をすべて入力します。

手順5. Tableau Serverの初期設定

ユーザ登録を終えるとセットアップ画面に移行します。
まず最初に「アイデンティティストア」を選択する必要があります。
アイデンティティストアにはローカルと外部の2種類があり、すべてのユーザ情報がTableau Server内で管理される場合には「ローカル」、そうでない場合は「Active Directory」を選んで設定します。
ポート番号は特段指定していなければデフォルトのままにして、「初期化」をクリックします。

以下のように初期化が開始します。

終了まで30分ほどかかりましたが無事完了しました。

初期化が完了したら、Tableau Serverの管理者用アカウントを作成するページに切り替わります。
ユーザ名とパスワードを新たに設定して、「新しい管理者アカウント」をクリックします。

Tableau Serverにログインすることができました!

手順6. PostgreSQLドライバーのインストール

Tableau Serverの稼働状況や管理ビューを確認するために、PostgreSQLドライバーをインストールする必要があります。

Tableau Serverのバージョンによってインストールするドライバーの種類が異なります。以下はver.2020.4の手順です。

ドライバーを作動させるためにはJavaが必要とのことなので、インストールしておきます。

$ sudo apt-get install default-jre

Tableauのドライバのダウンロードからダウンロードします。
ディレクトリを新たに作成して、ダウンロードしたjarファイルを /opt/tableau/tableau_driver/jdbc 下にコピーします

$ mkdir -p /opt/tableau/tableau_driver/jdbc
$ sudo cp postgresql-42.2.14.jar /opt/tableau/tableau_driver/jdbc/.

TSMにマシンの管理者アカウントでサインインします。
Tableau Serverを再起動します。(30分程度かかります。)

再起動できたら、実際にTableau Serverの稼働状況を確認できるようになったかどうか確かめます。Tableau Serverにサインインした後、「サーバのステイタス」を選択して、分析用のダッシュボードのいずれかをクリックします。
例えば「データソースへのアクセス量」をクリックしてみます。

以前は表示できなかったページがドライバーを入れることによって表示されるようになりました。

Tableau Serverのインストールができたようです。

本ページではTableau ServerをLinux(ubuntu18.04)にインストールする方法を紹介しました。

タイトルとURLをコピーしました