Tableau Desktop 使い方 ドリルダウン〜階層の作成と集計

Tableauではセットやパラメータ、フィルターやハイライトなどのアクション機能を利用して、ユーザが指定した条件で表示内容を切り替えるインタラクティブなビューを作ることが可能です。

本ページでは、フィールドを階層化することによって、集計したい階層にドリルダウンドリルアップできるVizを紹介します。

階層化とできること

そもそもフィールドを階層化するとはどういうことなのでしょうか?

基本的に包含関係や親子関係にあるディメンジョンは階層化できると考えられます。
例えばスーパーストアのデータでは、

  • 時間情報:「年」>「四半期」>「月」>「日」
  • 製品ジャンル:「カテゴリ」>「サブカテゴリ」>「製品名」
  • 領域情報:「国」>「地域」>「都道府県」>「市区町村」

などが考えられます。

ディメンションのフィールドに対して階層を定義することがフィールドの階層化になります。例えば「サブカテゴリ」は「カテゴリ」に含まれる関係なので、「サブカテゴリ」は「カテゴリ」の下の階層というように定義します。

ユーザによっては、上の階層の分析結果をもっと詳細化された下の階層で見てみたいというニーズがあったりするので、そのような場合にユーザ自身の手で階層を下に辿ったり(ドリルダウン)上に辿ったり(ドリルアップ)して分析できると便利です。

階層を利用したViz

では早速スーパーストアのデータを利用して、ドリルダウンやドリルアップ可能なVizを作成してみます。

やってみよう!

領域情報関連のフィールドを階層化して、広域から狭域までユーザが見たい領域の売上を表示するVizを作成してみましょう。

以下のようなVizを作成します。
【完成図】
Tableauで階層のドリルダウン
「国」「地域」「都道府県」「市区町村」の任意のディメンションで売上が表示されるようになっています。

階層の作成

まずは領域情報に関するフィールドを階層化します。
データペインの「国/領域」を右クリックしてリストから「階層」-「階層の作成」を選択します。
Tableauで階層の作成
階層名を「領域」という名称に設定してOKボタンを押します。
Tableauで階層の名前を設定
すると「国/領域」を含む階層「領域」が作成されたました。
Tableauで階層の作成

続いて「地域」を「国/領域」の下にドラッグ&ドロップします。
Tableauで階層の作成
「国/領域」の下の階層として「地域」が作成されました。
Tableauで階層の作成

今度は「都道府県」を「地域」の下にドラッグ&ドロップします。
Tableauで階層の作成
「地域」の下の階層として「都道府県」が作成されました。
Tableauで階層の作成

同様に「市区町村」を「都道府県」の下にドラッグ&ドロップします。
Tableauで階層の作成
「都道府県」の下の階層として「市区町村」が作成されました。
Tableauで階層の作成

階層ができたので次はVizを作成します。
データペインの「売上」を「列」に、「国/領域」を「行」にドラッグ&ドロップします。
Tableauで行と列にドラッグ&ドロップ
これだけでokです。

ドリルダウンとドリルアップ

Vizができたので動作を確認します。

領域をドリルダウンしてみます。
「行」にある「国/領域」の「+」をクリックすると、下の階層「地域」の売上が表示されるようになります。
Tableauで階層のドリルダウン
次に「地域」の「+」をクリックすると、さらに下の階層「都道府県」の売上が表示されるようになります。
Tableauで階層のドリルダウン
さらに深堀りして「都道府県」の「+」をクリックすると、一番下の階層「市区町村」の売上が表示されるようになります。

Tableauで階層のドリルダウン
領域のドリルダウンができました。

逆に領域をドリルアップする場合には、移動したい階層にある「-」をクリックすればその階層に戻ることができます。

上記以外にも、ビュー内に表示される各階層にカーソルを合わせると出現する「+」や「-」でドリルダウンやドリルアップをすることもできます。
Tableauで階層のドリルダウンTableauで階層のドリルアップ

本ページでは、フィールドを階層化することによって、ユーザが集計したい階層にドリルダウンやドリルアップできるVizを紹介しました。

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