Tableau Desktop 使い方 FIXED(1) 〜よくある利用例 全体平均との差

Tableauには、ディメンションを指定して集計する3種類の関数(FIXEDINCLUDEEXCLUDE)が用意されています。

本ページでは、FIXEDの応用例として全体平均との差を比較するVizを紹介します。

データ分析では個々の値と全体の値とを比較したい場合がよくあると思います。
例えば
「各都道府県の売上平均は全国平均とどれぐらい差があるだろう?」
「売上が全国平均より多い顧客がどれだけいるのだろう?」
「利益が全メーカーの平均から突出しているメーカーはどこだろう?」
などの場合です。
このような場合にはFIXEDを用いると簡単に分析できます。

スーパーストアのデータを利用して、全体の値と比較する例をみていきましょう。

やってみよう!

各都道府県における売上平均は全国の売上平均とどれだけ差があるかを示す都道府県別グラフを作成してみましょう。

【完成図】
以下のようなVizを作成します。
FIXEDの応用事例〜全国平均との差
縦軸が都道府県で、全国の売上平均との差が棒グラフとその色で表されています。
こちらのVizはTableau Publicからダウンロードできます。

【作り方】
まずは全国の売上平均を求めます。チャートのLODが「都道府県」なので、各都道府県にとらわれずに全国単位で集計するFIXEDを利用します。
全国の売上平均は

{FIXED : AVG([売上])}

で求められます。

計算フィールドで都道府県毎の売上平均と全国の売上平均との差を計算する式を定義して、「FX_都道府県売上の全国平均との差」という名称で作成します。

グラフを描いていきましょう。
データペインの「都道府県」を行、作成した計算式を列にドラッグ&ドロップします。

値で色分けするため、作成した計算式をマークの色にドラッグ&ドロップします。

「都道府県」を降順にソートします。
FIXEDの応用事例〜全国平均との差
できました!
富山県、岡山県などが全国平均との差が大きく、高額な買い物をする顧客が多い地域と読み取れます。

本ページでは、FIXEDの応用例として全体平均との差を比較する例を紹介しました。

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