Google Cloudの主要なプロダクトとその特徴

Google CloudはGoogleが提供するクラウド上のサービス群を指すもので、その中には様々なプロダクトが含まれています。

本ページでは、Google Cloudを俯瞰して、主要なプロダクトがGCPの中でどのような役割を持つのかを紹介します。

Google Cloudには大きな4つのジャンルが存在します。

  1. Compute(計算、処理)
  2. Storage(格納、蓄積)
  3. Big Data(データの加工、分析)
  4. Artifitial Intelligence(人工知能)

また、各ジャンルには以下のような主要なプロダクトが含まれます。

それぞれのジャンルの特徴と主要なプロダクトの役割を紹介します。

Compute

Computeジャンルは、独自の処理や計算、アプリケーションやサービスが動作する環境を提供するプロダクト群になります。

以下に主な4つのプロダクトを挙げます。

  • Compute Engine

    Google Cloud上で動作する仮想マシン(VM)を立ち上げ、自由に環境を設定することができます。
  • Kubernetes Engine

    GoogleオリジナルのKubernetes Engineを利用して、コンテイナーアプリを作成することができます。
  • App Engine

    Google Cloud上で、様々な言語を利用して独自のサービスやアプリケーションを作成・実行・管理することができます。
  • Cloud Functions

    APP Engineと類似していますが、より軽くかつ単一の目的に特化した関数のような処理や計算に適したプロダクトです。

Storage

Storageジャンルは、様々な形式の大規模なデータを高速に格納し、管理するためのプロダクト群になります。

以下に主な5つのプロダクトを挙げます。

  • Cloud BigTable

    ペタバイト級のサイズのデータを格納できるNoSQLデータベースで、Googleで採用されていることからも分かるように、高速な処理と安定的なサービス稼働が保証されています。
  • Cloud Storage

    文書、画像、映像、ログなど様々な形式のファイルを格納可能な堅牢なストレージになります。
  • Cloud SQL

    Google Cloudのリレーショナルデータベースで、設定や運用・管理の多くをGoogle Cloud側に任せることができる点にメリットがあります。
  • Cloud Spanner

    こちらもGoogle Cloudのリレーショナルデータベースです。Cloud SQLよりもさらに大量なデータの処理あるいは高速な処理が必要な場合に適しています。
  • Cloud Data Store

    Cloud BigTableの一部の機能に加えていくつかのSQL処理やトランザクション処理が利用可能なNo SQLデータベースで、Webサービスやモバイルアプリなどに特化した利用が考えられます。

Big Data

Big Dataジャンルは、大規模のデータを加工したり分析したりするためのプロダクト群になります。

以下に主な4つのプロダクトを挙げます。

  • BigQury

    サーバが不要で、多種多様な大規模データの格納やインポート処理、分析が可能なデータウェアハウスサービスです。
    本ブログでも機能を紹介していますのでご覧ください。こちらからどうぞ。
  • Pub Sub

    大量のメッセージを受信・配信するサービスで、外部のデータソースに存在するストリームデータをGoogle Cloudに取り込むのに適しています。
  • Dataflow

    サーバなしにデータソースからデータを抽出・変換してロードするETL処理のためのプロダクトです。テンプレートを利用したり、コーディングして独自に作成したりしてETL処理を実装することができます。
  • Data Catalog

    Google Cloud上の様々なデータを効率的に管理するプロダクトです。Google Cloud上のデータであればプロダクトを跨いだ検索も可能になります。

Artifitial Intelligence

AIジャンルは、言語・画像・音声といったマルチメディア処理のためのプロダクト群になります。いずれも機械学習のモデルを作成し利用することができるようになっています。

以下に主な4つのプロダクトを挙げます。

  • Cloud Natural Language API

    自然言語処理のAPIから構成されるプロダクトです。テキストを入力として話題分析や感情分析などができます。
  • Cloud Vision API

    画像処理のAPIから構成されるプロダクトです。画像を入力すると自動でラベルを付与することができます。
  • Cloud Speech API

    音声処理のAPIから構成されるプロダクトです。音声を入力するとテキストに変換することができます。
  • Translate API

    多言語に対応した機械翻訳のAPIから構成されるプロダクトです。ある言語のテキストを入力すると別の言語のテキストに翻訳することできます。

以上、Google Cloudの4つのジャンルと主要プロダクトを紹介しました。
いずれのプロダクトも、Google Cloudの左上のメニューから呼び出して簡単に利用することができます。

本ページでは、Google Cloudを俯瞰して、主要なプロダクトがGCPの中でどのような役割を持つのかを紹介しました。

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