Tableau Desktop 使い方 ダッシュボード(4) 〜パラメーターでダッシュボードのVizを動的に切替

Tableauでは様々なデータを同時に比較することができるダッシュボードを簡単に作成することができます。

本ページでは、パラメーターを利用してダッシュボードのVizを動的に切替える方法を紹介します。

ダッシュボード上の限られたスペースに複数のVizを敷き詰めると、情報量は多くなりますがひとつのVizは小さく表示され見づらくなりがちです。そのような場合には、ユーザの要求に応じて見たいVizを切り替えられるようにすると見やすくなります。ユーザに切り替え操作をさせることになりますが、Vizが細分化されることなく大きな表示が可能になります。複数のVizを絞り込みなどで関連づける必要がない場合には適した表示形態です。

実際にスーペーストアのデータを利用して、パラメーターで切り替え可能なダッシュボードの作成方法を紹介します。

やってみよう!

3種類のViz①都道府県別利益(マップ)、②カテゴリ&顧客区分別利益(カテゴリ別表)、③月別売上(月別グラフ)を切替表示できるダッシュボードを作成してみましょう。

【完成図】

右側のパラメータで項目を選択するとVizが切り替わります。
こちらのダッシュボードはTableau Publicにも上げています。

【作成方法】

1. パラメーターの作成
3つのVizのうちいずれかを選んでシートに移動します。
新規にパラメーターを作成して、以下のように設定します。
データ型を「文字列」、形式は「リスト」にします。表示名にはパラメーターの項目として表示される名称、値には選択時の返り値を設定します。

2. 計算フィールドの作成
パラメーターで選択された値を返す計算式を定義します。
新規に計算フィールド作成して、以下のように計算式を設定、「表示ビュー」という名前で保存します。

パラメータや計算フィールドはひとつのシートで作成しておけば、全シートで共通して利用できるようになります。

3. フィルターに設定
全てのシートでフィルターを設定します。
まずは①都道府県別利益(マップ)のシートから始めます。
データペインの「表示ビュー」をフィルターにドラッグ&ドロップします。
「カスタム値のリスト」を選択してパラメーターで設定した値「map」を設定します。

他の2つのシートでも同じようにフィルターを設定します。
②カテゴリ&顧客区分別利益(表)のシートに移動します。
データペインの「表示ビュー」をフィルターにドラッグ&ドロップします。
「カスタム値のリスト」を選択してパラメーターで設定した値「category」を設定します。

③月別売上(棒グラフ)のシートでも同様に設定します。
データペインの「表示ビュー」をフィルターにドラッグ&ドロップして、「monthly」に設定します。

パラメーターの各項目と表示するVizの対応付けは、各シートのフィルターで設定します。

4. ダッシュボードの作成
シートの準備が整ったのでダッシュボードを作成していきます。
「水平方向」オブジェクトをドラッグ&ドロップして、その中にマップをドラッグ&ドロップします。

シートの右上「▼」をクリックして、リストから「タイトル」のチェックを外して、さらに「パラメータ」-「ビューの選択」を選択します。

するとタイトルが消えてパラメータが表示されるようになります。

次にペインで「浮動」を選択して、他の2つのシートをドラッグ&ドロップします。

2つのシート共に広げてマップに重なるように配置し、シートの右上「▼」をクリックしてリストから「タイトル」のチェックを外します。

パラメータが3つ表示されるのでどれかひとつを残して消去します。

ダッシュボードが完成しました。
こちらのダッシュボードはTableau Publicにも上げています。

【動作確認】

想定通りの動作になっているかどうか実際に確認します。

まずはパラメータで「月別グラフ」を選択します。

ダッシュボードに「月別売上」のチャートが表示されました。

今度は「カテゴリ別表」を選択します。すると「カテゴリ&顧客区分別利益」のチャートに切り替わりました。

最後に「マップ」を選択します。すると「都道府県別利益」のマップに切り替わりました。

想定通り、パラメーターでVizを切り替えられるようになりました。

本ページでは、パラメーターを利用してダッシュボードのVizを動的に切替える方法を紹介しました。

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