Tableauを利用すると、直観的なインタフェースで様々な目的に応じたグラフを描くことができます。
本ページではダンベルチャート(dumbbell chart)を紹介します。
ダンベルチャートは、昨年と今年の売上あるいは関東と関西の利益等の値の変化や2つの値の差を比較するのに適したグラフです。
実際にスーパーストアの注文データを利用してダンベルチャートを作成してみたいと思います。
やってみよう!
地域毎に2018年と2019年の売上を比較してみましょう。
【完成図】
以下のようなVizを作成します。
【ポイント】
作成のポイントは
- ダンベルの左右の円をプロット
- 二重軸でダンベルのバーを作成
- 外観を調整
になります。
ひとつずつ順を追って作成していきましょう。
【作成方法】
- まずはダンベルの左右の円をプロットするためのデータを準備します。
計算フィールドで2018年と2019年の売上を求める計算式を以下のように定義して、それぞれ「売上in2018」「売上in2019」という名前で保存します。
次はダンベルのバー用のデータを作成します。
計算フィールドで2018年と2019年の売上の差を求める計算式を以下のように定義して、「売上の差(2018〜2019)」という名前で保存します。
これで前準備はできました。 - ダンベルの左右の円をプロットします。
データペインから「地域」を行に、「メジャーバリュー」を列にドラッグ&ドロップします。不要なメジャーをドロップアウトしてメジャーバリューを「合計(売上in2018)」「合計(売上in2019)」のみにします。さらにマークのタイプを「円」に設定すると以下のようになります。
2018年と2019年の売上がプロットされました。
- 二重軸でダンベルの左右の縁を繋ぐバーを作成します。
データペインから「売上in2018」を列にドラッグ&ドロップします。列にある「合計(売上in2018)」を右クリックして、リストから「二重軸」を選択します。
横軸を右クリックして、リストから「軸の同期」を選択します。
マークの「合計(売上in2018)」タブをクリックして、タイプを「ガントチャート」に設定します。ダンベルの形状になりました。
- あとは外観を調整して仕上げます。
ダンベルのバーを細くするため、マークのサイズをクリックしてスケールバーを左に寄せます。
次はダンベルの左右の円の色を変更します。
マークの「メジャーバリュー」タブをクリックして開きます。
⌘キー(WindowsではCtrlキー)を押しながらフィルターの「メジャーネーム」をマークの色にドラッグ&ドロップします。
以下のようになります。
ダンベルのバーが円の上に表示されていて見栄えがよくないので、円の下になるように修正します。
列の「メジャーバリュー」と「合計(売上in2018)」の順番を入れ替えて「合計(売上in2018)」を先頭にします。
完成しました!!
本ページでは2つの値の比較に適したダンベルチャートを紹介しました。